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新時代のシャフトシール
P・S・S|パックレスシーリングシステム                   Samtech Online Store


各製品説明(クリックしてご覧下さい)

タイプA(ハイスピードタイプ)


PRO Seal


Rudder Seal


メンテナンスキット


構成部品


パックレスシーリングシステムについて
※現在、スタンダードタイプの販売は行っておりません。
  パックレスシーリングシステムを安全にご使用いただくために
  システム内に必ず海水を注入するようお取り付け下さい。
  付属のホースニップルを取り外して金属製のボルト等で注水穴を塞ぐ事は
  絶対に行わないで下さい。


パックレスシーリングシステムの世界


    パックレスシーリングシステムはマリン業界でのメカニカル・シール市場の中で世界中に販売しており
    各国のボートメーカーやボートビルダーにも正式採用されております。





パックレスシーリングシステムと他のシャフトシールとの相違点

パックレスシーリングシステムの機能


    通常の機械式シャフトシールはシャフト回転面と固定面の密着により水密を保つことで漏水を防いでおりますが
    本システムの場合シャフト固定面に対してカーボン製フランジが使用されている為に
    回転するステンレスロー夕ーとの高密度の密着により海水の浸入を防いでおります。

    また本システムを導入している艇は運行中、停船中を問わず水密を保つ為に
    従来製品であるパッキン周辺の煩わしいメンテナンス作業から完全に開放されます。



各国の市場にて最も売れている理由について

販売実績について


    世界各国にて販売しており各国のボートメーカーやボートビルダー各社が正式採用しております。

    また本国アメリカでもABS (American Bureau of Shipping)及びBV (Bureau Veritas)型式を承認取得しております。

    本システムに使用しているパーツは高品質な材質で構成され
    その信頼性能は米国での15年の実績にて証明されております。

    更に本システムは取付が容易で取付工賃等を含めた総合的なコストパフォーマンスほか非常に高い評価されております。



パックレスシーリングシステムの主なパーツ構成について

高密度カーボングラファイトフランジ





    P.S.S.で使用されているカーボン素材は高密度樹脂で炭素を高圧成形によって固めたカーボングラファイト製で
    宇宙工学でも使用されているものです。
    カーボンフランジの表面は 0.0011mm ( 0.000044” ) まで研磨処理が施されています。
    カーボンフランジの限界温度は 260℃ ( 500°F) となっているため海水の供給が止まった状態で使用しても
    リップシールやプラスチック フェイスシールのように融けることはありません。
    高密度のカーボンは長時間の仕様に耐えることが出来ます。






ステンレスローター





    コンピューター制御のNC旋盤により高精度に加工されたSUS316素材ステンレスローターは腐食を防ぐ為に
    米軍が使用している特殊表面加工の処理がされております。






ニトリル製ベロー





    二トリル素材は耐油性に非常に優れており耐久性・強度・伸縮性の三拍子揃ったベロー素材においては
    最高の素材と言われております。
    ニトリルゴムは汎用のゴム製品よりも耐熱性にオゾンガスや摩擦による損傷も受けにくい素材です。
    温度限界:-31℃ 〜 107℃ ( -25°F〜 225°F)





各部名称



  • 1:ダブルOリング
  • 2:ステンレスセットスクリュー(1ヶ所に2個装着)
  • 3:ステンレススチールローター
  • 4:カーボンフランジ
  • 5:注水ニップル
  • 6:ニトリル製ベロー
  • 7:ステンレスホースクランプ ※クランプジャケット付属



取付に対しての注意事項

    本システムを安全にご使用いただく為に以下の事を必ずお守り下さい。


  • ステンレスローターを装着する際グリスやオイルなどの油系潤滑剤を使用しないで下さい。
  • 本システムの取付は上架中に作業をお願い申し上げます。

  • カーボンフランジ及びステンレスローターの取扱いの際にキズを付けないようご注意ください。

  • 一度使用したステンレスセットスクリューは
    ステンレスローターのズレの原因となりますので再使用しないでください。


取付手順




    【Removing the shaft coupling】




    【Cleaning Shaft & Installing Rubber Bellow】




    【Inserting Set Screws and O-rings into the Rotor】




    【Lubricating Shaft & Installing Rotor】




    【Compressing Bellow & Securing Rotor With Set Screws】




    【Installing Clamp Jackets & Plumbing the Seal】




  1. シャフトカップリングをトランスミッションカップリングより外す。


  2. シャフトカップリングをシャフトから外す。
    (大抵の場合シャフトとシャフトカップリングはワイヤーで繋がっており
    2つのセットスクリューで固定されております)
    スペーサーを使うと比較的簡単に取り外す事が出来ます。


  3. スタッフィングボックスとラバーホースをスタンチューブから外します。

    注意:パッキン圧揺用フランジのチューブの部分が短い場合は
       本システム取付用アタッチメントを別途作成する必要があります。
       詳しくは当社または販売店までお問い合わせ下さい。



  4. べローのロ径の大きい側とホースクランプ2つをスタンチューブにはめ込みます。
    カーボンフランジはべローに装着済みです。


  5. シャフトを400番から600番のペーバーで丁寧に磨き
    シャフトから小さな傷や出っ張りを取り除きOリングの損傷を防ぎます。


  6. Oリングがステンレスローターに装着されていることと
    ステンレスローターのセットスクリューが緩んでいることを確認の上
    食器用洗剤を用いてシャフトにステンレスローターをスライドさせます。

    注意:グリスやオイルは絶対に使用しないで下さい。



  7. シャフトとシャフトカップリングを装著します。
    カップリングをセットスクリューで固定することを忘れないようご注意下さい。
    セットスクリューはワイヤー等で結んでおくとよいでしょう。


  8. シャフトがカーボンフランジの中心にくるようにべローの位置を調節し
    2本のホースクランプでスタンチューブに固定します。
    (カーボンフランジはシャフトのブレなどによる衝撃を吸収できるよう、シャフトよりも太くなっております)


  9. べローを圧縮せずにカーボンフランジと接触する位置までステンレスローターをスライドさせ
    テープを巻くなどしてその位置をシャフトにマークします。


  10. ステンレスローターでべローを圧縮します。
    下記ベロー圧緒表をご参照下さい。(シャフトに記したマークを目安に位置を決めます)
    べローを圧縮させたままセットスクリューを締め込み、ステンレスローターをシャフトに固定します。

    1番目のセットスクリューを締め込んだ後、2番目のセットスクリューを重ねて締め込みます。
    2番目のセットスクリューは1番目のセットスクリューの緩みやずれを防ぎ
    ステンレスローターとシャフトを固定する働きをします。


  11. ホースクランプの締めつけた部分に付属のクランプジャケットを装着します。


  12. シャフト径 圧縮量
    3/4"〜1-1/8"
    22〜30mm
    20mm
    1-1/4"〜2"
    32〜55mm
    25mm
    2-1/4"〜3-3/4"
    60〜95mm
    32mm

    注意:ベローの圧縮量はエンジンマウントやシャフトの取り付け位置により多少異なる場合があります。


  13. ハイスピードシールは11-Aを、スタンダードスピードシールは11-Bをご覧ください。

    ■11-A ハイスピードシール

    注水バルブ付属のハイスピードシールは、冷却効果・潤滑効果を得るために
    シール内に水を送り込む必要があります。注水バルブまで水を引く方法は3つあります。


    ◎11-A1
    冷却系統のプラグを外しシールの注水バルブ(3/8"=約1cm)と強化ホースで繋ぎます。
    通常はエンジンからの排水を利用します。
    ホースの接続個所をホースクランプで締めて固定します。


    ◎11-A2
    冷却系統の循環ライン(温水を船外に排出する前の位置)を切断します。
    そこに強化ホースを割り込ませシールの注水バルブ(3/8"=約1cm)と繋げます。


    ◎11-A3
    すべての接続個所をホースクランプで締めて固定します。


    ■11-B スタンダードスピードシール

    密閉シール(本システム等)を装着した船は下架するとシール内に空気が溜まります。

    このままでは海水がシール面まで届かず海水による冷却効果・潤滑効果を妨げるので下架した後は
    必ずシール内の空気を抜いて下さい。

    追記:この作業はハイスピードシールには必要ありません。


    シール内に溜まった空気を抜くにはベローを少し圧縮させます。
    両手でカーボンフランジを押しステンレスローターとの間に隙間を作ります。

    空気はすぐに抜けシール内に海水が入ってきます。
    この時海水が漏れてくることがありますが手を放しカーボンフランジを元に戻せば直ぐに止まります。

    追記:この作業は進水時には毎回必ず行って下さい。

  14. 初期運転期間について

    新しく設置した本システムは装着後に約10分間が初期運転が必要となります。
    この初期運転期間中はシャフトの回転数が上がると非常に細かい黒い霧が発生することがあります。
    これはカーボンフランジの表面がステンレスローターに磨かれる為に起こる現象で故障や不良品ではありません。
    カーボンフランジの表面がステンレスローターに磨かれる事により
    互いの表面が良く馴染み優れた水密性の効果が発生いたします。
  15. トラブルの処理について

    カーボンフランジとステンレスローターのシール面から発生する水漏れについて(但し初期運転期間を除く)

    ■原因
    本システムのシール面に発生する水漏れは原因として次の3つが考えられます。
    ◎グリスやオイルなど異物の付着

    ◎カーボンフランジ・ステンレスローターの表面の傷

    ◎べローの圧縮量の不足

    ■対処方法
    ◎カーボンフランジとステンレスローターの間に付着した異物を取り除きます。
     キレイな布をカーボンフランジとステンレスローターの間に挟み力強く拭いて下さい。

    ◎上記作業で水漏れが止まらない場合は400番から600番のペーパーでシール面両面を丁寧に磨き
     カーボンフランジとステンレスローターの表面の傷を取り除きます。

    ◎上記作業でも水漏れが止まらない場合はベローの圧縮量を増やします。
     ベロー圧縮表の寸法は平均の数値です。
     ステンレスローターの位置をスライドさせてベローを圧縮します。
     1回につき3mm程スライドさせて水漏れが止まるまで繰り返します。


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タイプA(ハイスピードタイプ)


PRO Seal


Rudder Seal


メンテナンスキット


構成部品